少しの咬み合わせの乱れが大きな影響を与えることもあります

少しの咬み合わせの乱れが大きな影響を与えることもあります

口腔において「咬み合わせ」はとても重要なものですが、それを理解されている方はあまりいません。咬み合わせとは、たとえば建物でいえば、梁や柱などの骨組みに値するもの。骨組みに問題があれば、その建物はいずれ崩れてしまうでしょう。それと同じように、咬み合わせに問題があれば、口腔の健康状態はどんどん悪化してしまうのです。

少しの咬み合わせの乱れが大きな影響を与えることもあります

咬み合わせの乱れは、虫歯や歯周病、また顎関節症などを招くこともあります。川崎市中原区武蔵中原の歯医者「ふじかわ歯科クリニック」では、咬み合わせを重視した診療を行っていますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。

乱れた咬み合わせが体に与える影響

咬み合わせの乱れは、口腔内だけでなく全身にも様々な影響を与えています。

口腔内外

虫歯、歯周病、歯ぎしり、口臭、顎関節症

呼吸

口呼吸、睡眠時無呼吸症候群

筋肉・骨

頭痛、肩こり、腰痛、口や顎・顔のゆがみ、猫背

自律神経

手足のしびれ・むくみ、めまい、耳鳴り、胃腸衰弱、便秘、下痢、高血圧、不整脈、自律神経失調症

婦人科系

生理不順、更年期障害

精神

ストレス過敏

咬み合わせ改善のための検査・分析

咬み合わせ改善のための検査・分析

咬み合わせの乱れを改善するには、まず一人ひとりの咬み合わせの状態を調べることが必要です。たとえば虫歯であれば、口腔内を直接診察し、さらにレントゲン撮影などによって診断を行いますが、咬み合わせの場合には、レントゲン撮影に加え、模型を用いた検査を行ったり、場合によっては顎機能検査などを行ったりすることもあります。

模型を用いた咬み合わせ検査

模型を用いた咬み合わせ検査

まず歯型を採り、患者様の咬み合わせを模型に反映させます。そのうえで、次のような点を咬チェックします。

  • 上下の顎の骨格の中心位置が、それぞれ上下の歯の中心と合っているか
  • 顎を前後左右に動かしたときに、部分的に歯が強くぶつかっている部分がないか
  • 左右の咬み合わせの高さは合っているか など

当院ではこういった点をチェックしたうえで、一人ひとりに合った治療計画を立案。最終的に目指す咬み合わせを明らかにし、治療期間や費用などをふまえてくわしくご説明します。正しい咬み合わせは、全身の健康の基盤になるもの。きちんとした検査を元にした効果的な治療を受けることが大切です。

咬み合わせに関する代表的なお悩み~顎関節症~

咬み合わせに関する代表的なお悩み~顎関節症~

咬み合わせの乱れが招く問題の中でも、代表的なものが「顎関節症(がくかんせつしょう)」です。顎関節症のよくある症状と原因には、次のものが挙げられます。これらの症状を放置すると慢性化してしまうこともあるため、できるだけ早く治療を受けましょう。

よくある症状
  • 口を開け閉めするときに痛みが出る
  • 同じく開け閉めするときに、音が鳴る
  • 硬い物を食べると顎が痛い
  • 口を大きく開けられない
  • 食べ物を咬んでいると顎が疲れる
  • しゃべっていると顎が疲れる  など
顎関節症の原因
【原因1】
歯ぎしり
【原因2】
食いしばり
歯ぎしりは、多くの方が就寝中などに無意識に行っています。強すぎる歯ぎしりは、歯や顎に負担をかけてしまいます。 歯ぎしりと同じく食いしばりも、無意識のうちに行っている方が少なくありません。ストレスなどが原因だといわれています。
【原因3】
咬み合わせの異常
【原因4】
外傷
歯が欠けたまま放置していたり、左右の被せ物の高さが合っていなかったりすると、咬み合わせの乱れにつながり、顎に負担がかかってしまいます。 スポーツや事故などによって顎に強い衝撃がかかったり、固い食べ物を強く咬んでしまったりしてケガをすると、顎関節に負担をかけることがあります。

治療方法紹介

理学療法

マッサージや低周波療法、レーザー治療、アイシング療法などによって、顎関節の周辺の筋肉や血液循環、関節可動域などにおける問題を解決し、顎関節症による痛みを軽減させる治療です。顎関節症の初期治療として行われます。

運動療法

顎の動きの改善や、咀しゃく筋などの顎関節まわりの筋肉の筋力を増強させることを目的にし、様々な運動を行う治療法。左右の筋肉を同時に動かす「開閉口運動」や、下顎を前に突き出す「下顎突出し運動」などがあります。

スプリント療法

スプリントと呼ばれるマウスピース型の器具を製作し、就寝時などに装着することで、歯ぎしりや食いしばりによって顎にかかる負担を和らげ、顎関節症の症状の改善を図る治療法です。

マニュピレーション法

上顎窟と下顎窟の間には、通常「関節円盤」と呼ばれるコラーゲンでできた物質があり、骨が直接こすれないようクッションの役割を果たしています。この関節円盤の位置がずれることで、顎関節症が起こることも少なくありません。

そこで症状によっては、医師が患者様の口腔内に直接手を入れ、この関節円盤の位置を手技によって調整することがあります。これがマニュピレーション法です。

院長からのアドバイス

顎関節症は肩こりや腰痛などと同じく、関節の周囲に様々な症状が出るという特徴があり、完治が難しい病気です。また経過観察でよいケースと、積極的に治療を行ったほうがよいケースがあり、その見極めが重要になります。

その判断には、医師の経験が必要です。様子を見ているうちに悪化してしまった……ということにならないよう、知識と経験を持つ医院に相談することが大切だといえます。

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